
最近のエンターテインメント業界から、特に注目を集めているNHKの連続テレビ小説と、韓国で公開を控える新作ホラー映画の話題をそれぞれお伝えします。
沖縄本土復帰50年を記念する朝ドラ『ちむどんどん』
NHKは、2022年度前期の連続テレビ小説として『ちむどんどん』を4月11日より放送開始しました。放送は月曜日から土曜日の午前8時からで、土曜日は一週間の振り返り内容となっています。
今年は沖縄の本土復帰50年という記念すべき年にあたり、本作はその節目を飾る作品として制作されました。物語の舞台は、沖縄本島北部の「やんばる地方」にある架空の街。沖縄料理に情熱を注ぐヒロインと、個性豊かな4人の兄妹が織りなす、約50年間にわたる絆と成長の物語が描かれます。
ヒロインの比嘉暢子(ひがのぶこ)役は、沖縄県出身の実力派女優、黒島結菜が務めます。タイトルである「ちむどんどん」とは、「胸がわくわく、ドキドキする」という意味を持つ、心温まる沖縄の言葉です。
脚本は数々のヒット作を手掛けてきた羽原大介氏、ナレーションはジョン・カビラ氏が担当。また、主題歌には人気アーティストの三浦大知が本作のために書き下ろした楽曲「燦燦(さんさん)」が起用されています。
物語を彩る豪華キャスト陣
本作には、現在の日本のエンターテインメント界を代表する豪華な俳優陣が集結しました。
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比嘉家 ヒロイン・暢子(黒島結菜)を支える家族として、母・優子役に仲間由紀恵、父・賢三役に大森南朋、兄・賢秀役に竜星涼、姉・良子役に川口春奈、そして妹・歌子役を上白石萌歌が演じます。
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沖縄の人々 比嘉家を取り巻く沖縄の人々にも、石丸謙二郎、前田公輝、山田裕貴、山路和弘、渡辺大知、片桐はいり、戸次重幸、宮沢氷魚といった、経験豊富なベテランから注目の若手まで多彩な顔ぶれが揃いました。
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東京で出会う人々 物語の後半、ヒロインが上京してからの人間関係も重要な要素となります。銀座のイタリアンレストラン「アッラ・フォンターナ」のオーナー役に原田美枝子、料理長役に高嶋政伸、先輩料理人役に井之脇海。東洋新聞の記者やその恋人として、飯豊まりえ、山中崇が出演。そのほか、養豚場の経営者親子を中原丈雄と佐津川愛美、沖縄県人会の会長夫妻を片岡鶴太郎と長野里美が演じ、物語に深みを与えます。
韓国ホラー映画『鬼市』、主演女優が語る役作り
一方、映画界では韓国からの新作情報です。女優のソ・ヨンヒが、9日午後、ソウル市龍山区のCGV龍山アイパークモールで開催された映画『鬼市』(読み:クィシ、ホン・ウォンギ監督)のメディア向け試写会に出席し、作品への想いを語りました。
本作は、「狐の窓」が開かれると現れるという、幽霊を取引する市場「鬼市」が舞台。そこで手に入らないものを得ようとする人々の欲望が引き起こす、不気味で恐ろしい出来事を描いたホラー作品です。
主演のソ・ヨンヒは、自身が演じた役柄について「母親としての必死な姿、その切実さを表現しようと努めました。撮影中は、役に入り込むあまり胸が痛くなる瞬間もありました」と述べ、壮絶な役作りであったことを明かしました。
この映画『鬼市』は、韓国で17日からの公開が予定されています。