
2020年代も半ばを迎えた今、多くのアニメファンが『葬送のフリーレン』のような現代の名作や、『俺だけレベルアップな件』のような話題性抜群のアクション作品を楽しんでいる。しかし、過去を振り返れば、どの年代にもその時代を象徴する名作が存在し、とりわけ2010年代はアニメ業界にとって重要な節目となった時期だった。
2010年代は、アニメが世界的に一層の人気を博し、毎年のように高品質な作品が登場した黄金時代とも言える。このランキングでは、2010年から2019年までの10年間を通して、それぞれの年を代表するアニメを選び、その中で最も優れた作品を評価・比較する。
評価基準は、脚本の完成度、物語の魅力、エンタメ性、批評家からの評価、ファンの支持、そして2010年代らしさをどれだけ体現しているか。なお、ランキング対象は第1シーズンのみで、例えば『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』や続編シーズンは含まれていない。
第10位 『モブサイコ100』(2016年)
原作:ONE
超能力バトルと人間ドラマを巧みに融合させた作品。独特なアニメーションスタイルと心を打つ成長物語が高く評価された。
第9位 『メイドインアビス』(2017年)
原作:つくしあきひと
美麗なビジュアルとは裏腹に、深く重いテーマと衝撃的な展開で話題を呼んだ冒険ファンタジー。
第8位 『進撃の巨人』(2013年)
原作:諫山創
その圧倒的なスケールとスリリングな展開で、アニメ業界に大きな衝撃を与えた作品。世界中にファンを獲得。
第7位 『PSYCHO-PASS サイコパス』(2012年)
原作:虚淵玄
ディストピアSFと犯罪心理学を組み合わせた、知的で重厚なストーリーが特徴。緻密な世界観も高評価。
第6位 『ワンパンマン』(2015年)
原作:ONE
無敵のヒーローという斬新な設定と、ギャグとアクションの絶妙なバランスが世界中の視聴者を魅了。
第5位 『四畳半神話大系』(2010年)
原作:森見登美彦
早口の語り口と独特な映像演出で展開されるループ構造の青春群像劇。アート性と語りの妙でファンを虜にした。
第4位 『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』(2018年)
原作:暁佳奈、イラスト:高瀬亜貴子
繊細な感情描写と美しいアニメーションが話題となった感動作。手紙を通して心を伝える物語が共感を呼んだ。
第3位 『ピンポン THE ANIMATION』(2014年)
原作:松本大洋
スポーツを超えた心理描写と芸術的なビジュアルで異彩を放ったアニメーション作品。個性のぶつかり合いが熱い。
第2位 『ヴィンランド・サガ』(2019年)
原作:幸村誠
ヴァイキングの時代を舞台に、復讐と成長を描いた壮大な物語。歴史とドラマを融合させた傑作。
第1位 『HUNTER×HUNTER』(2011年〜2014年)
原作:冨樫義博
名作の再アニメ化として高く評価された本作は、バトル、戦略、心理戦、そしてキャラクターの魅力が凝縮された集大成的作品。2010年代を代表するアニメの一つとして不動の人気を誇る。