
現役高校生たちのリアルな恋愛模様を描き、若者を中心に絶大な支持を集めているABEMAの人気リアリティー番組「今日、好きになりました。」(通称・今日好き)。毎週月曜午後9時の無料配信は多くのファンにとって週の始まりの楽しみとなっているが、ここに来て予期せぬトラブルに見舞われている。
事の発端は、15日からスタートする予定だった新章「マカオ編」の放送見送りだ。番組の公式X(旧ツイッター)は当初、「諸般の事情」を理由に急遽「きんりの初デート」へ放送内容を差し替え、マカオ編の扱いについては決定次第改めて報告するとしていた。しかし26日になって事態は急転し、マカオ編の完全な放送見送りと、10月6日(月)から全く別の新シリーズを始動させることが正式に発表された。新たなシリーズに参加するメンバーの詳細は29日に明かされるという。
ファンに衝撃を与えたのは、突然のスケジュール変更だけではない。番組側はSNS上での出演者や関係者に対する誹謗中傷に対し、「一切の猶予なく訴訟提起を含む厳格な法的措置を行う」と極めて強い口調で警告を発したのだ。こうした異例とも言える厳しい姿勢からは、今回の「諸般の事情」の裏側に、看過できない深刻な問題があったことがはっきりと見え隠れしている。
テイラー・シェリダン最新作『The Madison』が叩き出した歴史的数字
国内の配信番組が思わぬ対応に追われる一方で、海の向こうの米動画配信市場では、歴史的なメガヒット作が産声を上げている。
Paramount+で3月14日に配信が開始された新作ドラマ『The Madison(原題)』が、ルミネイト社の集計で配信開始からわずか10日間で全世界800万人の視聴者を獲得するという驚異的なスタートダッシュを決めた。ニールセンのシステム障害によりルミネイト社のデータが採用された形だが、これはヒットメーカーとして知られるクリエイター、テイラー・シェリダンの手掛けたオリジナルシリーズにおいて、同プラットフォーム史上最高のデビュー記録となる。とくに35歳以上の女性層から圧倒的な支持を集めているようだ。
大ヒット作『イエローストーン』の生みの親であるシェリダンと言えば、これまで犯罪やアクション要素の強いハードな作風で知られてきた。しかし今作は、ニューヨークでの快適な生活から一転、モンタナ州での6日間にわたる滞在を通して変化していくクライバーン一家を描いた、彼にとって異色の悲喜劇的ファミリーメロドラマである。ミシェル・ファイファーやカート・ラッセルをはじめ、ボー・ギャレット、パトリック・J・アダムス、エル・チャップマン、アミア・ミラー、アライナ・ポラックといった多彩なキャスト陣が顔を揃えた。
興味深いのは、批評家からの評価が60%、一般視聴者からの評価が74%(Rotten Tomatoes調べ)と、作品への賛否が意外にも割れている点だ。それでも爆発的な視聴回数を稼ぎ出し、早々にシーズン2への更新が決まっている事実が、シェリダン作品の持つ絶対的なブランド力を物語っている。
彼はすでに2029年からユニバーサルへ籍を移す大型契約を結んでおり、Paramountでの活動にはタイムリミットが迫っているのが現状だ。本作はParamount Television Studios、101 Studios、Bosque Ranch Productionsが製作を担い、デヴィッド・C・グラッサー、ジョン・リンソン、アート・リンソン、ロン・バークル、デヴィッド・ハトキン、ボブ・ヤリ、マイケル・フリードマン、キース・コックスに加え、主演のファイファーとラッセルも製作総指揮に名を連ねる盤石の体制が敷かれている。シーズン1の全6エピソードでメガホンを取り、同じく製作総指揮を務めたクリスティーナ・アレクサンドラ・ボロスの手腕も光るこの異色作は、間違いなく彼のキャリアにおける新たな金字塔として長く語り継がれることになるだろう。
